丹波通信３２６　　　　縁とは・・・奇なるもの・・・。

　５月初めわが家に訪問販売の屋根屋さん（Ｍ氏）がやって来ました。　「ご主人、カラーベストの屋根が、だいぶ白くなってきてるし、ういたり、割れたりしてますネ。」　私「そう言えばそうですねぇ。　もう家建てて11年ですからネ。」　Ｍ氏「そうでっしゃろ！　カラーべストの寿命は10年ですワ。　私「そうなんですか・・・。　じゃあ瓦にしたら何年ですか？」　Ｍ氏「一生大丈夫ですワ！」　そこで私の携帯が・・・。　私「はい、はい。　そう言う場合は手付金や無くって申込金ですから・・・不動産屋に言ったら返って来ますヨ！　エッ！？　返してくれない？　それはおかしいですョ！　ハイ、ハイ・・・じゃあ私が一緒にその不動産屋に行って話をつけましょか！？　ハイ、ハイ・・・では又・・・。」

　Ｍ氏「タイショウ、不動産屋でっか？」　私「イヤ、保険業ですョ。　アア、今のは不動産の相談でしたネ。　昔は不動産会社の営業でした。」　Ｍ氏「それで今でもお客さんから相談あるんでっか？」　私「イヤ、今のは私の全く知らない人から初めての電話です。」　Ｍ氏「？？？」　

　Ｍ氏「処で、ワシこの辺で競売物件５件持ってるんですけど・・・タイショウ！　神戸で仕事してはんのやったら神戸の人に田舎暮らししたい・・・言う人や、別荘に・・・言う人に売ってくれまへんか？」　私「それは良いですネェ。　私自身は海のソバに探してますが・・・」　Ｍ氏「オー！　宮津にエエ物件おますで！」　その後Ｍ氏は、いつも仕事には軽トラに乗っているが大阪のミナミでテナントビルを２棟所有し、１Ｆで自ら50人位のホステスのいる韓国クラブを経営している。　長男は京大を出て京都円町でクリニックを経営し、あと息子１人と娘が１人おる・・・と話しはじめました。（車はベンツＳ600らしい。）　　　

　そして私はＧＷに里駆・亜威を伴って宮津の別荘を案内してもらいました。屋根は見積を依頼し、Ｍ氏の息子さんは今度紹介してもらう事になりました。勿論保険のお話しを含めてです。　人の縁なんか解らんもんです。　あの時「キッタナイオッサンやなあ・・・」と相手にしなかったら、こんな展開にはならなかった。　人は見かけで判断できない・・・と言う事もあらためて思いました。

　処で・・・申込金が返って来ない・・・と相談の方はナンバの不動産屋まで私がついて行き、初めはゴネていた営業マンに必殺の殺し文句一発で、いとも簡単に申込金を返却させました。　パチパチパチ
　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　丹波通信３２７　　　　不審者が・・・！！

　ある日の夜、帰宅してみると次男（小４）が独りで勉強していました。　「何や、オマエ独りか？」　次男「そうやで。」　私「他の奴らは？」　次男「お兄チャンは柔道、あいつ（妹小２）は体操。」　私「ア〜ア〜最近柔道習い出したんやったナ。　その日はオマエ独りで留守番か！？」　次男「ウン・・・。」　私「しかしオマエ偉いなあ・・・ほんで独りで勉強しとるんか？」　

　次男「それがなあ・・・さっき庭に足あとがしてな・・・リオンがギャンギャン鳴いてな・・・。」　私「足音やな・・・」　次男「そうなん？　で、ボクメチャ恐くてな・・・裏のドアから逃げようと用意しとったんや・・・。」　私「ウン、ウン・・・しかし玄関のドア閉めて鍵かけてたん違うん？」　次男「解らんかったから・・・。」　私「で・・・？」　次男「で、裏のドアのノックを持った時な！！」　私「ドアのノブの事か？」　次男「そうなん？　で、その・・・ノブを持って開けて逃げようと思ったらな・・・」　私「ウン、ウン」　次男「玄関から人が入って来てん！！」　私「何でや！？」　次男「ドア開いてて、網戸のままやったんョ〜！！」　私「ガクッ！で、誰やってん？」　次男「学研のオッチャンやったワ。」　私「な〜んや。　オマエビビリか・・・。」　次男「エヘヘ、でもメチャ恐かってんデ！」　

　そこに長男が帰ってきました。　ひと通り長男と妻にも今の顛末を説明したら皆、大笑い。　私「処で、ハワイ、来月やけどオマエら、ハワイってどんな処か解ってるか？」　長男（小５）「知ってんで！　ハワイにはナシの木があって・・・」　私「ヤシの木やナ！」　長男「そうなん？　で、砂がいっぱいあって、ヤシガニがおって小さい島！！（キッパリ）」　

　私「・・・アッそう・・・。　で、ハワイは何処の国や？」　長男「アメリカやろ！？　昔、マーサッカーがおった・・・！！」　私「マッカーサーや！！」　長男「アッそうなん？」　次男「ギャハハハ・・・。　お兄チャンアホや・・・。」　私「ところで、夜ごはんどうしてん？」　次男「お兄チャンがラーメン作ってくれたで。ラーメンが作ってみたかってんて！」　私「ラーメンだけか？」

　次男「う、ううん。　ちゃうで！　ラーメンとハッパ」　私「ラーメンとナッパやな。」　次男「そうなん？」　長男「ギャハハハ」　うちの子みんなアホなんですワ・・・。　
　　　　　　　　　
　
　　　　　　丹波通信３２８　　　　初めましてメールとその後のＴ子さん。

　最近「初めましてメール」がド、ド〜ンと増えています。　「勇気を出して初めましてメールしました。」と言って下さる方。　又は「○○さんに紹介してもらって・・・」と言う方が殆どです。　「○○さんに紹介してもらった。」と言われる方は、しかし後々に聞いてみると「イヤ〜、何年も前からズッと中嶋さんにメールしたかったんですけど〜！　なかなか勇気が出なくって・・・。」と全員の方が言われます。　そこで「『○○さんが中嶋さんを知ってる。』と聞いて○○さんに飛びついて紹介してもらったんです。　その方がメールしやすい・・・。」とも・・・。

　そしてその後は「あの人も知ってる、この人を紹介しましょう・・・。」となり一時は超多忙になります。　しかし、やはり波があるもので、ひま〜な時も訪れるんですよネ〜！　忙しいと体と頭がパニックになる事がありますが、暇だと・・・ストレスなんですよ〜。　「貧乏性なんや！」と昔あるお客様に言われた事がありますが、その通りやと思います。

　さて、サッパリした美人のＴ子さんとはその後益々仲良くなりよく飲みに行くし、メールは1日10本程もらいます。　電話も毎日頂きます。　いつのまにか私はＴ子さんをＴチャンと呼ぶ様になり、2、3日電話が無いと寂しくなり、私から掛けてしまいます。　（私、自分から電話をかけるのが大変苦手です。）　「Ｔちゃん！　最近どうしたん？　電話なかったら寂しいやん！」　Ｔ子さん「そうなんですよ〜！？　私も『寂しいなあ・・・』って思ってた処なんです！

　Ｔ子さん「しかし、中嶋さん！　この前飲みに行った時、私にむかって『オバハン』 とか『オマエ』とか『アホッ』　『ボケッ！』って言ってたの覚えてます！？」　私（冷汗もん）「うそっ！？」　Ｔ子さん「本当ですョ〜！　やっぱり覚えてないんだ・・・。」
　私「本当？　ゴメンナサイ、スミマセン！」　Ｔ子さん「私、大人ですから・・・。」　酒の上での失敗で過去何人か友人を無くしているのに・・・。　Ｔ子さんはホンマの大人や・・・。　そして益々私はＴ子さんを大切なお客様かつ友人としておつき合いしていくのです・・・。
　　　　　　　　　　

　　　　　　　丹波通信３２９　　　　ありじごく

　　　　　ありじごく　　　　　　　　　次男
　　ありじごくをさがしに行って、じんじゃを見に行ってもいなかったので、もう１ヶ所のじんじゃを見にいったらいっぱいいました　。
　　横にありがいっぱいいたので、ありじごくの穴に入れてかんさつしました。するとありがにげようとありじごくの穴の上をはい回っていました。　でもすべってにげられません。　ぎゃくにありじごくに気づかれて、食べられてしまいました。
　このありじごくは元気がいいと思ってつかまえました。　もう１匹つかまえました。
　ぼくは、ずうっと見ているのが好きなので、あきずにずうっとかんさつしています。　大野先生に、ありじごくのことを友達と言われたことがありました。
　　今でも横にありじごくが２匹います。　エサのありは３匹います。

　これは小４の次男の作文です。　どうでしょう？　私の文章に少し似てませんか？　次男はオモシロイ奴で、算数と理科が得意です。　何度も言って恐縮ですが、我家にはテレビが無いので、私は彼らが０才の時からずっと絵本を読み聞かせ、篠山の図書館の『かみしばい』は全て制覇したんです。　で、昨年から３人の子供達は、ようやく読書に目覚めず〜っと本を読む様になり、苦手だった国語も少しずつよくなってきた様に思います。

　かく言う、私も子供の頃は国語がてんでダメで、特に漢字と作文はダメでした。　それが暴走族時代に本を沢山読む様になり、学校に出てなくても高校での国語は、真面目な奴等よりよっぽど出来る様になり、小論文のある受験で不合格は全く無い！　と言うくらいにまでなったんです。　子供の頃は私も妻もテレビば〜っかり見て、全く勉強してなかったんですから・・・。　だからテレビは我家から排除しました。

　テレビの無い生活・・・。　それは快適この上無い！　もし私が阪神ファンで、ナイターを見ている時、長男が「お父さん！　これこれこ〜で・・・。」と言って来た時、たまたま阪神ＶＳ巨人　０対０　９回裏１、２塁、バッター、スペンサーだったら・・・。　私「うるさい！　ちょっと後にせい！」となると思います。　我家は会話重視です。　「お父さん！　これこれが、こうで・・・」　私「アッ！　そうやなあ・・・。　これは、こうで・・・」　妻との会話も全てこんな感じです。　ハワイにはやっぱり行かない様です。
　　　　　　　　

　　　　　　　丹波通信３３０　　　　泣いて馬謖を斬る

　子供達のパスポート申請している間30分位待たないといけないのでそこで書いています。　先日、長男がＭ君から結構威力のある空気銃を貰ってきました。　嬉しくて嬉しくて、早速試し撃ちです。　私「ピストルで遊ぶ時は必ず庭でする事。　絶対人に向けて狙わない事！」　長男「犬はええの？」　私「アホッあかん。害になる動物は、まあええか・・・。　しかしホンマに『人に当てた』言う事聞いたら承知せんからな！！」　長男「ハ〜イ！」　

　そして翌日の夜、私はビールを飲んでいました。　もう10時を回っているので私はエエ、コンコロモチです。　妻「今日なあ、長男にピストルで撃たれてんで〜。」　私「？・・・何処？」　妻「かお」　私「うそ！？」　妻「ホンマ・・・」　私 エエ、コンコロモチ→怒りに変わり、下っていた目尻がミルミル上る、上る、↑。「こら〜！ホンマか〜！！」　子供達・・・固まっている。　長男「う、うん。」　私「な、に〜！！　昨日言うて、今日これか！？　許さん！！」　娘「ワ〜！！　お兄チャンが殺される〜！！　ワ〜（大泣き）」　その後の長男への仕打ちは皆様の想像にお任せします。

　そして1ヶ月がたち・・・。　やはり私はビールを飲んでいました。　時間は10時を過ぎています。　勿論 エエ、コンコロモチです。　次男「お父さんはエエなあ・・・。」　私「？　何で？」　長男「マッタリ〜マッタリ〜マッタリナ〜！」　私「？」　次男「まったりと〜、してるやん！」　私「アホッこれでもめちゃ忙しいんやゾ！」　

　次男「お父さん『泣いて馬謖を斬る』って何？」　私「三国志に出てきたやろ。　戦争に自信のある馬謖は諸葛亮孔明の命令を破って自分のやり方で戦争して敗けてチリヂリになって逃げ帰ったんや。　それで諸葛亮孔明は最も可愛がってた馬謖を泣きながら斬って殺したんや。　命令違反は絶対アカンのや、破ったら極刑やナ！　お父さんが一番可愛がってる兄チャンが、命令破ってお母さんをピストルでねらったやろ。　で、泣いて兄を斬った・・・と言うたら解りやすいか？」　長男「・・・でも、お父さん泣いてへんかったやん！？」　私「その代りオマエ泣いとったやん！？」　子供達「・・・」　・・・しかし私は心の中で（大泣き）でした・・・。
　　　　　　　　　
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