丹波通信３１１　 　佐渡・・・つづき

　佐渡は寂しい処です。　死ぬ程寂しい処です・・・と言う太宰治の小説に刺激され、佐渡に渡った私は、あるミニコミ誌を見て、その編集室にフラッと遊びに行きました。　編集室と言っても、ただの古い一軒家です。　呼んでも誰も出て来ないし、いつまで待っても誰も帰って来ないので私は外に出て、酒屋でビールを2本買い、その家の畳に上がり込みビールを呑みました。　すると旅の疲れのせいか眠ってしまったのです。

　表札には確か『瀬戸博美』と書いてありましたが綺麗な女性なのかなあ・・・。　しかし文章は男性ぽかったなあ・・・とか考えながら・・・。　気が付いた時には大きな男性が私のそばで立っていました。　起こされた様です。　男性「あなた誰ですかぁ？」　私「旅の者です。」　男性「ハア？」　私は土建屋での出来事、太宰の佐渡を読んだ事、喫茶店でミニコミ誌を読み、フラッと本当に訪ねて来た事、ビールを呑んで寝てしまった事を手短かに説明しました。　まあ、ビールを呑んだ事は語らずとも空き缶が側に転がっていましたが・・・。

　男性が瀬戸博美さんだと解り、少々がっかりしましたが、エエ人でした。　しかし瀬戸さんはビックリされた事だと思います。　帰って来たらイキナリ知らない少年がビール呑んでヒックリ返っているんですから・・・。　しかも当時の私はマサにパンチパーマにサングラス、上着にはＺ組！刺繍が入っていたのですから・・・。　（佐渡の人に土建屋かヤバイ組かは解りませんしネ。）

　ミニコミ誌作成以外で有線の配線の仕事をしていると言う瀬戸氏は、そんな私を何かと可愛がってくれ、佐渡ヶ島中を案内して下さり毎回の食事も出してくれました。　そして瀬戸邸には沢山の友人が集まり、その方々も紹介してくれました。（そして滞在は数週間に及びました。）　これも25年前の出来事ですが、先日サンデー毎日にこの瀬戸氏が出ており、なつかしく思い出した訳です。　
勿論すぐお電話もしてみました。
　　　　　　　　　

　　　　　　丹波通信３１２　 　『初めまして』メール

　名付けて「『初めまして！』メール」がある方から入りました。　だいたいこの「初めましてメール」は月に平均すると３〜５件頂きます。　「私はＲＩＣに来て３年になりますが丹波通信は、ある時から読んでいます。しかし中嶋さんが何者なのか、今回の通信でようやく解りました。　ようするに・・・中嶋さんはＳ社の元所長だったんですネ！？」　その後には、その方からの相談事が書かれてありました。　（仮にその方をＯ氏とします。）

　私は返信メールを取り急ぎし、アポをとりました。　相談の内容は

　　　　◎ 養子縁組みの仕方、それによる社会保険と税務、デメリット
　　　　◎ 遺言の書き方、内容
　　　　◎ 歴年贈与と相続時精算課税制度の事

等々の相談でした。　私はすみやかにそれらの事を懇意にしていただいている司法書士と税理士に相談し、回答しました。するとＯ氏は感激してくださり、次に遺族年金の事と、相続の遺留分と、不動産の損失税控除の相談となりました。　私は今度は多少の時間を頂いたものの私のブレーンに相談したり、Ｓ社発行の税金の手引５冊をかわいい後輩から貰って勉強もし、回答しました。

　その後、その方のライフプランは私が聞かずともスラスラと教えて下さり、現住居を売却する事と大阪に戸建を新築する事を伺いました。　そして住居の売却も私に任せる！と言う事になりました。（結果、私のお客様１人だけに紹介して１日で決めました。）

　Ｏ氏「中嶋さんにお会いして本当に良かったです。　今までの長年のモヤモヤがこの２ヶ月でスッと解消しました。　皆さんが『中嶋さん、中嶋さん！』って頼られるのが、よ〜く解りました。　あの日、勇気を出してメールして本当に良かったと心から思っています！！　ただ・・・あとひとつだけ・・・大阪の新築してる家の事ですが・・・担当者が嫌で嫌で！」　私「何処の業者ですか！？」　Ｏ氏「イヤ〜、小さな工務店で・・・Ｄ社って言います。」　私はその地域に詳しいＩにその場からすぐ連絡しました。　私「Ｏさん、Ｄ社ではＵと言う方が大変良い人らしいですヨ！　担当者を代えて頂いたら・・・？」　Ｏ氏「ヘ〜っ！？　中嶋さんって本当にスゴイ！！　スゴすぎます！！」　（この逸話は、Ｏ氏の許可を頂いて掲載しています）
　　　　　　　　　　　　

　　　　 丹波通信３１３　　 後継　　

　「オイ！　君は大人になったらどんな仕事したいって思ってんのや？」　次男（注：新小４男子）「そうやなあ・・・。　まだ解らんなあ・・・。」　私「ん？　弁護士って言ってへんかったかあ？　仮面ライダークウガやったっけ？　そのお兄チャン見て『カッコエエ』言うてたんちゃうん？」　次男「まあ、小さい頃はそう思ってたんやけどなあ・・・。」　私「何言うてんねん。　オマエ今でも小さいやないか・・・！　学年で１番小ちゃいくせに・・・！」　次男「・・・」　　
　私「処で・・・ホンナラ、ライフプランナーになったらどうや？」　次男「そうやねんなあ・・・僕、それもエエかなあ・・・って最近思ってんねんなあ・・・。」
私「そうか！　それがエエ！　処でどんな仕事か解ってるか？」　次男「解ってんで。　保険売ってんねんやろ！？」　私「保険って何か解ってるか？」　次男「う〜ん、Ｋ君のお父さんみたいに死んだらお金がもらえたり、入院したらお金もらえたりかなあ？」　私「そうそう、その他になあ、お父さんはお家を売ったり買ったりとか車を売ったり買ったりとか、家族全部の相談とか、い〜っぱい色々な事の相談にのるんや！　人の為になるって事はエエゾ！　みんな喜んでくれるしな！」　
　私「で、今日みたいに３時頃に仕事から帰って来れる事もあるし、明日なんか昼から仕事や！」　次男「エッ！？　そうなん？　お父さん自分で仕事の時間決めれんの？」　私「ん？　ほんなら今までの３年間でオマエ何にも解ってへんかったん？」　次男「・・・」

　私「人の為になって、喜んでもらえて、感謝されて・・・お客様と友達みたいになって一生つき合って行けるんや！　家にも『ツヨシ』とか『ユウコチャン』とか・・・よく遊びに来るやろ！　あの人ら、み〜んなお父さんのお客様や！」　次男（相当驚いてる。）　「エッ！　そうなん！？」　私「おまえがライフプランナーになったらお父さんのお客様み〜んな渡す！　そしてお父さんがちゃ〜んと教えたる！！」　次男「エエなあ・・・。　でも給料は多いん？　うち貧乏みたいやけど・・・。　それとなあ、ボクが幼稚園の時にお父さんにしばかれてまで教えられた『時計の見方、涙の特訓』みたいなんだけはイヤやで〜！」　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　 丹波通信３１４　　 小ネタ２話と久々妻語録

　大学生の頃の私は「車に詳しい友人Ｔ」の他にＮとＳと毎晩遊んでいました。　その頃、私はタコ焼屋やイカ焼屋の屋台を大阪で出したり、喫茶店を経営したりしていましたがＮとＳはＴ警備と言うところでガードマンをしていました。　ガードマンの制服って警察官に似てるんですよネ。　Ｎはガンマニアでモデルガンを多数所持しており、Ｎに制服を着させ、Ｓはヤンキー！　2人を私は愛車で西宮北口南出口から少し離れた処で降ろしました。　そして西からＮ、東からはＳ・・・すれ違いざまＮがＳに職務質問・・・すかさずＳは走って逃げる！　Ｎもすかさず腰からピストルを振り上げ「まて〜！　待たんと撃つゾ〜！！」　駅前でタクシーを待っていた女性「キャー！！」（駅前に人は100人以上いました。）　そして2人が駅前で取っ組合いです。　数分で劇は終わり２人仲よく私の愛車に戻って来ました。　ギャラリー「・・・」　私「さあ！　次は甲子園口に行こか！？」

　Ｎの車には6人乗車しました。　後１人が乗れないのでトランクに乗せる事になりました。　そいつはＳです。　Ｓは、しかし何を思ったのかトランクをキッチリとは閉めずに右手を「ブラン」と外に出していました。　車に乗っている6人は、そんな事知りません。　数キロ走ると検問です。　Police「オイ！　オマエラ！　トランクの中を見せろ！」　トランクからはＳが出てきました。　Police「複数から殺人事件かも・・・と連絡が入り、緊急配備した！　オマエ達どういう事だこれは！」　私達は沢山のPoliceにコッテリとしぼられました。

　去年の暮、熊本で同期会をして以来、同期から携帯に連絡がよく入る様になりました。　熊本支社Ｋ「中嶋さん！　今、私達は熊本で飲んでいます。　中嶋さんにはブッチ切られましたが、私とＹも社長杯に入賞しました。　一緒にハワイへ行きましょう！」　私「そう！　ヨカッタ、ヨカッタ。」　妻「同期って・・・どこで知り合ったん？」　私「2003年4月1日入社は、全員4月1日〜 3日の3日間東京のホテルでカンヅメになって研修したやないか！？」　妻「フ〜ン？　ほんなら3日も大広間で一緒になって寝たん？」　私「・・・？　オマエ、いつの時代の話ししてんねん！？」　妻「・・・？？？」
　　　　　　　　　

　　　　　 丹波通信３１５　　お花見給食
　　　　　
　「今年は梅の咲くのが遅いなあ・・・。」　次男「そうなん！？　梅っていつもはいつ頃咲くん？」　私「3月になったら咲いてるで。」　次男「桜は？」　私「梅のあとやなあ・・・。　だいたい入学式の頃になったら咲いてるやろ。」　次男「そう言えば、学校でお花見給食ってあるんやけどな・・・、去年は桜がぜ〜んぶ散っててな、チューリップ見ながらのお花見給食やったワ・・・。」　私、大笑いして「オモロイ事言うなあ・・・、それ丹波通信に書くワ！」　　　
次男「ほんでなあ、ぼくが1年生の時のお花見給食は、ちゃんと桜の木の下で花見しながら給食食べてんけどな。」　私「フン、フン」　次男「桜の木から、い〜っぱいアブラ虫が落ちてきて、給食の中に入ってなあ・・・。　み〜んな『給食が食べられへん！』言うて困ったんやなあ・・・。」　私「ヒヤッ、ヒヤッ、ヒヤッ・・・、えらい油っこい給食になったんやなあ・・・。」　次男「・・・」　私「オマエ、オモロイ事言うなあ・・・。」

　長男「お父さん！　今日、メッチャデカイ、カエル捕えたで！」　私「どれ位の？」　長男「これ位（と言って手を広げる）」　私「うそっ！　メッチャデカイやん。　どこにおってん？」　妻「ミルキーの小屋の前で、ず〜っとミルキーとニラミ合いしてた。　で、ミルキーが恐がって『ウ〜ウ〜』って言いながらも小屋から出て来んのヨ！」　私「で、今は何処におるんや？」　長男「玄関の前の箱の中！　見てみる？」　見に行きました。　メチャデカイ！　ウシガエルなのかヒキガエルなのか解りません。　赤かったなあ・・・。

　すると裏山が「ガサガサッ」　センサーライトが山を照らしました。　私「おおきい鹿！」　メッチャデカイ！！　「あの鹿が畑を荒しとったんやなあ・・・。」　大きいお尻で大きく白いハートの模様が尻にありました。　妻「モウ！！　去年はあの鹿と猿のせいで畑が全滅やったワ！！　サツマイモもチョロッとしか収穫できひんかったし、猿はスイカかついで山に逃げて行くし！　桃もまた、ぜ〜んぶ採られたし・・・（怒）。」

　田舎暮らしもイロイロありますワ・・・。
　　　　　　　　　　
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