丹波通信３０６　　小ネタ３話

　先日読んだ本に 『ペットが血圧を下げる』 とありました。　ペットと一緒に暮らしていると血圧が20程下がるんですって！　「フムフムそうなんか〜！？　 と言う事はリオンやイチゴともっと接してやろう！」 と思いイチゴを抱きかかえようとゲージに向かいました。　イチゴ 「カジカジ」　私 「ん？　何かじってんのやろ？　ア〜！　ワシの血圧計のホースかじっとる！　コラーッ！（完全に破れていた。）」　私の血圧は一気に上がりました。　「・・・」

　健康診断をしました。　その日は朝からライブドアショックで株が安く、私は 「株は皆が歓喜の声を上げている時は『売り』、悲鳴を上げている時は『買い』 」 をこの頃は実践しているので外出ギリギリの10時迄に大量の買注文を出してから健診に向かいました。　病院で服を脱ぎうすい寝巻の様な着物に着替えた時携帯が鳴りました。　相手は銀行の融資の担当者です。　銀行員 「中嶋さんからのご紹介のＡさんの融資ですが駄目でした。」　私 「何で！？　事前審査ではＯＫだったじゃあ無いですか（怒）!！　どうしてですか！？」　病院 「中嶋さん、中嶋ヒロヒトさん！」　私 「今から健診なので又、後でかけなおします！！」　ナース「ハ〜イ（えらく陽気）中嶋さん、まず血圧から測りましょう。」　私 「・・・」

　車に詳しい友人Ｔのマンションのベランダの物置の下に猫が入り込んでＴは困っていました。　Ｔは変な奴で、その事で110番したそうです。　Ｔ 「あ〜モシモシ、ベランダの物置の下に猫が入り込んで出てこないんです。　何とかして下さい！」　police 「そんな事でいちいち110番しないで下さい！」　 Ｔ、ちょっと考えて「アホか！　猫に見えたけど虎かも解らんゾ！　虎やったらどうすんねん！　虎が出てきてうちの子供にカブリついたらオマエら責任とれヨ！」　すぐさまパトカーが4台来たそうです。　そして沢山のpoliceで、その『虎』の捕物が始まり、簡単にその『虎』は捕獲されたそうです。　しかしその動物はやはりカワイイ 『猫』だったそうです。　Police 「捕まえました！！　しかし『猫』でしたョ！！ （キッパリ） 『虎』でなくてヨカッタですネ！！（キッパリ）」　 猫「ニャ〜！」と皆が敬礼して沢山のpoliceは帰って行ったそうです。　コイツ・・・アホや。

　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　丹波通信３０７　　旅に出ます。
　　　
　18歳の6月、早朝に目が覚め 『フッ』 と佐渡ヶ島に行きたくなり、玄関に置き手紙をして私は家を出ました。　手紙の相手は当時勤めていた土建屋Ｚ組の親方宛です。　「Ｚ組の兄さん、しばらく旅に出ます。」　私は怒っていました。　季節は梅雨で、前日はそれはもう大変な豪雨でした。　その頃は、父もしばらく仕事を一緒にしており真面目な私達父子はドシャブリでもその日、真面目に休む事無く道路を掘っていました。　しかし親方は、仕事仲間のＨ興業社長と何時間もいなくなり、ついには夕方、酒のにおいをして帰ってきたのです。　
今まで信頼し、兄の様に 「秀雄兄さん！　兄さん！」 と慕っていた私は裏切られた気持ちで一杯でした。

　その頃むさぼる様に読んでいたのが太宰治でした。　太宰は高校の時知り、以後すべてを読破しています。　12歳の時（中学受験真っ最中の折） 父の精神に障害が出始め、15歳で母を肝臓ガンで亡くし、親戚中からいじめられた私は太宰を読む事により何度も自殺を考える少年でした。　そして佐渡の事を書いた太宰に刺激され 『フッ』 と佐渡を目指す事になったのです。　次の一文は強烈でした。　「佐渡は寂しい所です。　死ぬ程寂しい所です。」

　佐渡に渡り、お決まりの様に金山に行きました。（傷心なのに金山か？）
そして下山して旅館でビールを飲み、酒を飲み海岸へ出ました。佐渡の沖には沢山のイカ釣りと思われる漁船の漁火が美しかったです。（?：決して自殺しに来たんじゃ無いですョ！）

　翌朝、喫茶店でコーヒーを飲んでいるとラックに 『佐渡国』 というミニコミ誌がありました。　全て読み、最後の編集後記に 「いつでも編集室に遊びに来てください。　瀬戸博美」 と書いてあったので、バスに乗って本当に行きました。　編集室はすぐ解りましたが普通の家です。　「こんにちは〜。　こんにちは〜。」　何度呼んでも誰も居ません。　私は近くの酒屋でビールを2本買って、そこの畳の部屋に上がりこんでビールを飲み、いつのまにか眠ってしまったのです。

　つづく・・・かもしれない・・・。
　　 　　　　　　　　

　　　　丹波通信３０８　ケンカボクシング　　

　高校に入学してすぐの6月に母を亡くし、精神病をわずらっている父と２人きりになってしまった私は、折角張り切ってＨ学園の高校コース（当時は、あった）と、仁川の灘学院自立塾、オーストラリアンテニススクール・・・の習い事を始め、鳴尾高校では硬式テニス部と写真部に入部したのに母の四十九日の法要で親せき中から 「オマエは今日限り習い事とクラブ活動をすべて辞め、家事に専念する事！　そして貯金通帳と権利証は全て親戚が預る！」 と言う理不尽を強いられた私は16歳の誕生日から転落の一途でした。

　何故誕生日か・・・と言うと、その日に単車の免許を取ってしまったからです。　当時でも釣り好きだった私は、電車やバスで乗り継いで釣り場に行く事と早くオサラバしたく・・・ただそれだけの理由でバイクの免許を取得したのですが、しかしバイクに乗る方が楽しいんですヨネ・・・16歳の少年にとっては。　その後の少年が暴走族になり、酒を飲み、学校なんかに行かなくなるのに時間はかかりません。　最終的に私はあるグループの 『頭』 にまでなってしまいました。　たまに高校に行くのも単車、18歳になってからは車で通学です。　路上に置くと駐禁をとられるので、先生の駐車場に置いておく・・・と言う大胆さ！　夜な夜な暴走と酒、たまに学校。　当時は、あまり食事をしなかったので体重はずっと49�s。（現在68kg）　当時 『不良の集り』 と言われた西宮の喫茶 『Ｐ』 やスナック 『Ｄ』 でもボトルはキープしていました。

　『ナマイキ』 やったと思います。　口も悪かった・・・。　そこで７歳上のＮが声をかけてきました。　「俺が金は出すから16オンスのグローブを2つ買ってこい。　軽い奴やとメチャ痛いから・・・16オンスやゾ！」　私 「何でヤネン！？」　Ｎ 「ヤカマシイワイ！！　ダマッて買って来い！！」　と一万円札を3枚放り投げました。

　それからは毎夜武庫川でケンカボクシングです。　私は毎夜ボコボコ、顔は腫れ上がるし、歯は無くなる・・・。　そして数ヶ月後　Ｎ 「よっしゃ・・・今日で終わりや、このグローブはオマエにやる」 （今迄のは何やったんや？？？）　その後のストリートファイトで私が無敵だった事は言うまでもありません。 （しかし何の為やったんやろ？？）　
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　丹波通信３０９　　「兄チャン・・・ええバイトあんで・・・」
　　
　思えば、私は子供の頃より営業にむいていたのかも知れません。　5歳の時には近くの小川で採ったメダカを家の前の道路で売っていました。　1匹10円！　1歳年上の隣のサワコは 「1匹1万円で売る！」 ってのたまっていましたが全く現実味が無いので私は1匹10円に固執しました。　しかし母が 「恥ずかしいから」 という理由で中止命令があり結局1匹も売れずに閉店です。
　
　本格的に 『営業』 が始まったのは鳴尾高校1年の時です。　高校の食堂で3時間目の授業中に220円の定食を食べていると、近寄って来るあやしい 『左トン平（似）』 が・・・、私の肩を抱き 「兄ちゃん、ええバイトがあんねん。」　まだ15歳の私は「僕、まだ15歳やからポン引きは無理です！」　なんて事も知らず、「何なん？　それってオッサン！？」　 トン平 「時給1000円！」　当時時給は450円位だったと思います、平均的には・・・。　（何なんやろ〜！？）　トン平 「あんなあ・・・甲子園でコーラ売るんや〜！」

　翌日より私は、甲子園球場でコーラとファンタとアーモンドを売っていました。　大声で 「コカコーラいかかですか〜！！」　試合が終わった後、毎回成績発表があったのですが私は常に断トツ1位！　トン平 「エ〜今日も1位は中嶋！！　122本。オマケにアーモンド4袋！！」　（何でコーラ売りがアーモンドやねん？　アーモンドはビール売りの方がエエんとちゃうんか？）　この売上にはエテ商のＮにも比花商のＳにも敗けませんでした。

　そして3年生になるとヤキイモ屋さんです。　軽トラから 『ピーッ』 と鳴らして市中を走り回るあれですヨ！　私は、当然免許を持ってましたから・・・。　しかし一度、高校の近くで体育教師のＳが買いに来ようとした時はビックリしたなあ・・・。　時速100kmで逃げました。　これも並みいる数十人の大人をさしおいて私が常に1番売っていました。

　そして私は当然のごとくその年唯一受験した立命館大学の文学部を落ち （もの書きになりたかった） 4月から1年間尼崎で土方をして、みるみる、一層の体力をつけていったのです。　しかし土方をしながら勉強して1年後立命館大学法学部に合格し、人生は大きく？　変わっていったのでした。

　　　　　　　　

　　　　　丹波通信３１０　　食の安全
　　　　　
　食通なんかでは決してありませんが、食べることと、酒には興味があります。　興味がある・・・と言う言い方が・・・こだわりがあるとか、うるさい・・・とかで無いと思って頂ければ幸いです。　私は、滅多な事で 「旨く無い！」 と思わないし、「こんな物食えるか！」 と言う事も皆無です。　むしろ 「旨い！」 と人が言う物でも 「ワシには解らん・・・」 と言う事の方が多いかも知れません。　ただ私の作る物は、『旨い！』そうです。（子供達や妻が言います。）　それは素材が良いからだと思います。　
　何故かと言うと、私は釣人だからです。　皆さんがありがたがって食べている養殖のうなぎ・・・私はうなぎは、垂水で天然を釣ってきてカバ焼きにします。　アナゴは明石か淡路で釣ってきます。　その他、鯛（たい）、鱸（すずき）カレイ、アブラメ、ベラ・・・海の魚は何でも・・・。　そして川。　鮎（アユ）はまだやった事が無いので（教えて下さい！）　鯉（コイ）、ナマズ、ギギ、モロコ、オイカワ、どじょう・・・。　川魚もうまいんですから〜。

　そして野菜。　これは100％妻が汗水流して作ってくれてます。　勿論有機無農薬です！！　今の時期、大根を何にも味付けしないで炊いて食べても・・・旨いんやなあ・・・。　わかります〜？　もちろん砂糖も塩も何も要らない・・・　大根だけ・・・。子供の頃、大根の炊いたのって大嫌いでした・・・。　お母さんをうらみました。　「こんな不味いもん出して」って。　

　しかし大人になると、不思議に旨く思うんですヨネ。　千切り大根、しいたけを炊いたん、こうや豆腐、こんぶ巻き、みょうが、まきずし（昔はきらいやった〜！）。　今、私は、そんな食べ物の中で、妻の作る安全な食を子供達と一緒に頂いています。

　　　　　　

　この度、丹波通信も300号をむかえる事ができました。
ヘーッ、つまらね〜っ！と思われるでしょうが・・・お問い合わせ頂いた方には、Ｓ社からの丹波通信1号〜175号をさしあげます。
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