丹波通信２９６　　ハワイには絶対行きません！

　当社で最も名誉ある賞はと言えば1年間の契約高で決まる社長杯と1年間の取扱高で決まるMDRTです。　前者はソニー生命独自の賞ですが後者は世界中の全保険営業職の人が参加するものです。　(そしてその中で優績者だけが入会できる資格です。)　 当社のライフプランナーは全国で約4000人いて、私は今年の社長杯を13人目で入賞させて頂く事ができました。　これもひとえにお客様のご支持のおかげです。　ありがとうございます。

　社長杯に入賞すると全社に私の写真が掲載されるし、何よりハワイでの授賞式が楽しみです。　入賞にもランクがあり、私１人で行く（ＳＧ賞）、夫婦で行く（ＧＧ賞）、家族で行く（ＰＤ賞）とあり、私はもう少しでＧＧ賞です。　で、本題はここからです。　また、始まったのです・・・。　妻｢ハワイは行かへんで！　絶対行かん！！｣　私「またか・・・。　オマエ、軽井沢の時も言うとったけど・・・結局行って喜んでハシャイどったんオマエやで。　『ワ〜これ美味しいワ〜！』　言うて食べとったし、『ええホテルや〜！』　言うて楽しんどったやろ！！」

　妻 「あの時行ったからもういいやん、勘弁して！！」　子供達 「・・・」　私 「何でやねん！！　会社がわざわざ、高い夏休みにしてくれてんのに・・・。」　 妻 「来年はお兄も５年生やから夏期講習に行かせてバタビア（注・福知山の私立中）に行かせるんとちがうん！　お兄はスイミングの選手になりたいから週に３回行きたいと言ってがんばっているんよ、お嬢は体操の選手になると毎日燃えて練習してるし、もう7才やから今が選手になるには大事な時でひとつひとつ出来るようになってうれしくてうれしくて、それに夏休みは他のクラブに遠征にいくし・・今体操が一番楽しいんよ、それに他のがんばってる習字や塾もぜ〜んぶ休まなアカンし。」　 私 ｢そんなもん、１週間位休んだってど〜って事無いやろ！？｣

　妻 「そんな子は、がんばらなくなってるわ！（それしてる子は頑張らなくなってる・・・） それに、夏って言うたら、畑もせなあかんし、草はボーボー伸びるし、リオンやミルキーやイチゴは預けなアカンし、組合員活動はあるし、1週間もはムリやわ！　それにこの家の回りがリゾートみたいなものやん！　都会暮らしならハワイくらい行きたいやろけど・・・。　家でユックリしたいし、畑に水やらなあかんし、おばあちゃんとこ行きたいし、勉強せなアカンし、テロもあるし、○○せなアカンし、○○やし、○○せなアカンし、○○やし・・・」　　私 「〜アア・・・もうエエ！！　ワシはスナックの綺麗なおねえちゃんと2人で行って来る！」　　妻 「（ホッ。） そうして！ そうして！！」　　私・子供達 「・・・」　　私、小さい声で 「オマエら行きたないんか？」　　子供達、小さい声で 「行・き・た・いで〜。」　
　　　　　　


　　　　　　丹波通信２９７　　電撃退職と丹波通信　　　　

　丹波通信もお陰様で299号迄になりました。　書き出しは確か平成11年の4月頃で、私がＳ社にいた頃に不動産チラシの一角にエッセイを書いた事がキッカケでした。　当時、稲作に亀を放して亀農法と言うものを妻が計画していて　「亀を沢山探して来て欲しい。」と言う要請に答えて 私と長男　次男がまだ寒い頃 全身水びたしになって11匹の亀を捕獲したくだりを書いたのでした。

　この話しが少しばかり、お客様に好評で20話迄はスッスッと書いたのですが 「もうネタが無い！」 と書いたら沢山の方がＳ社の事務所に来られ 「やめないで！！」 と励まして下さったのです。　その後175話まで続け、私は突然の退社と共に丹波通信も当然のごとく連載は終了しました。

　で、 「何故、中嶋さんはＳ社を辞めたのですか？」 と言う質問は、数十人、数百人の方からありました。　
一言で言うと私は“役員”に嫌われとったんですネ。　きっかけは・・・ある事があり、私は勿論前の上司の許可を得てしていた事なのですが、専務の目にとまり呼び出されました。　私は前の上司に許可をとってした事なので事の詳細をどうどうとして答えました。　そしてすぐ、現在の上司に今回の専務とのやりとりを報告。　現在の上司も 「そりゃ、Ｈ重役の許可をもらってる事やと聞いてるし、誰でもやってる事やし、ワシもエエと思う。 誰に何を言われる事でも無い！ 何か言われたら専務にワシから言うたる！！」　はたして、翌日、Ｈ重役は私と専務の前で 「私には記憶が無いんですワ〜。」 と、のたまいました。　私（ヘッ！？　逃げた！！） それで現在の上司Ｎ重役も顔色が悪くなってきたのです。　

　私 「ほんなら私、会社を辞めさせてもらいますワ。　前々から私や六甲アイランド店の成績がエエのは私の力じゃ無く、Ｓ社の街やからアタリマエや・・・とか言うてるアホなアンタラやから・・・。　ただ、私には大切なお客様が沢山いる。　キッチリ挨拶したいし、誰になるか解らんが次の所長にはチャンと引継したい。　1ヶ月は時間を下さい。」　専務 ｢辞めるんやったら今日辞めろ！ 客の事なんかはどうでもエエ！｣　 私 （エエ？　お客様を 『どうでもエエ』 言うんか？　このオッサンは！）　現在の上司 「中嶋が辞めたら、RIC店と島の人達は困る事になりまっせ！」　専務 「引継ぎなんかせんでも、あそこはワシらの島や。（Ｓ社が造った街だという意味です。）　オマエには何の関係も無い！」　私（ワシはよっぽど嫌われとんのやな、しかしリックの人々の事を何も考えてないコイツらの下ではもう働けん。） と思ってその日のうちに会社を後にしました。（お察しかとは思いますが、他にも私には言いたい事は山ほどあります・・・）　

　そういう訳で、私は不本意ながら誰一人としてお別れの挨拶も出来なかったのです。　当時のお客様、本当にすみません。
　　　　　　　　

　　　　　　丹波通信２９８　　支社長vs私と…妻語録　

　私は支社には基本的に月・木しか出社しません。　他の日は殆ど阪神間、主にリック（神戸・六甲アイランド）に来ています。　特に土・日は殆ど朝から夜までリックのお客様宅数件にお邪魔しています。　だから、たまに月曜に出張があって、木曜に有給を取ったりすると他のライフプランナーや所長、支社長と会うのは実に2週間振り・・・と言う事もあります。　先日も支社長としばらく振りに顔を合わせ、支社長は、しばし立ち止まり目をパチパチ。（何か言いたそう・・・）　　こういう時、普通の社員なら 「アッ支社長！　しばらく勝手してまして・・・申し訳なかったです。」　と最敬礼するんでしょうが・・・私 「支社長、どないしたんですか・・・？　オモロイ顔して・・・。」　支社長 「ア、ア、アンタに言われたあ無いワ！？」　

　私　｢『兄弟は１人だけいてはって、しかしその方には相続させたくない・・・。　全くの第３者に相続させたい・・・。』 と言う相談があるんやなあ・・・。」　他のライフプランナー 「・・・」　支社長 「中嶋さん、そしたらその方と養子縁組したらいいですヨ！」　私、他のライフプランナー（・・・）私は全く思いつきもしなかったので感動しました。　｢支社長！　たまにはエエ事言いますやん！　ハサミと支社長は使い様ですねェ！｣　他のライフプランナー 「・・・」（カタまっている。しかし・・Ｍ所長の肩はクックックっとこきざみにゆれていた。）

　亜威 「なあ、お父さん！　マンボウって食べられるん？」　私 ｢メッチャ旨いらしいで。｣　里駆 「うそっ！　あんな魚が食べられるん？」　私 「めったにおらんから売ってへんけど、食べたらメチャ旨いって本に書いてあった。」　妻｢何で〜。　スーパーでたまに売ってんで〜、頭が丸くて緑色の気持ち悪い魚やろ〜？｣　私 「それはシイラやと思う。」　妻 「・・・」　亜威 「・・・」

　夜、私達一家は100グラム48円になった手羽先をしゃぶっていました。 (妻・?手羽先や軟骨はコラーゲンが豊富でスポーツ選手は毎日食べたらよい・・・と体操に来ている保護者のおばあさんに聞いたので・・)　　妻 「松井君4年で6１億やねんて・・・。(友達か？)　松井君やったら100グラム1000円位する手羽先食べてんのやろなあ・・・。」　私 「そんな手羽先無いワ！　鳥でもなあ・・毎日七面鳥とかキジとか食べてるんやで〜。」　妻 「そうか〜。それから猪とかかなあ・・・？」 （真剣に言われても困ねんけどなあ・・・。）
　　　　　　　　　　　
　
　　　　　　丹波通信２９９　　　我家の転居　　　　

　沢山の方に ｢子供さん達の為に丹波に転居したのにそんな学級崩壊なら、いっその事神戸に帰って来たら・・・。｣　「習い事の送り迎えで奥さんも大変だし、これからの進学の事を考えたら・・・神戸に戻って来たら。｣ と言われています。　最初は夢にも考えていなかった （再度転居なんて） 私ですが、次第に 「それもひとつの策かも・・・」 と考える様になってきました。　

　思いたったら行動する私は 「妹が南小に転校するか、引越しするか！？」　長男　次男 「絶対イヤ！」　妻 「それもええかも・・・」 （エッ！？　意外な発言・・・。）　娘 「・・・」　私 「じゃあ・・・リック(神戸六甲アイランド)で４LDK探そうか〜！？」　妻 「リックは無理！　それに犬が3匹もおるのにマンションなんかムリ、無理！」　私 「そっか〜！」　次男 「こいつが南小に転校したら済む問題や！　もし引越って事になったらまた家のお金が100万位要るんやゾ！　解るか！！　おい！」　私 「あんなあ・・・100万なんじゃあ無くって〜、最低2000万は必要！」　子供達、目がまん丸になって 「そ〜なん〜！？」

　やはり即行動！　の私は翌日には住宅情報片手に土地が60坪以上ある一戸建で3000万迄の物件を物色しました。　はたして、北区の藤原台や鹿の子台なら土地が70坪付いて2150万位から有るんですヨネ〜。　びっくりしました。 （こんなに安くなってるんや・・・。）　早速、早めに仕事を終われた夜、私は4件の一戸建をＴ社から見せて頂きました。　(結構新しいし、エエ物件やん！)

　私 ｢今日、お父さんは神戸のお家を見てきました！　お金をかき集めて・・・またローンが借りられたら、神戸に引っ越します！｣　長男 「おい！　ほら見ろ〜！　おまえ１人の為に僕らまで転校せなアカンやないか！」　私、妻 「妹に責任は無いと思う。　この子１人だけ転校は、かわいそう。」　私 「だから春には神戸の北区の小学校に行くのだ！（キッパリ）」　全員 「・・・」　私 「そうなのだ！（キッパリ）」
　　　　　　　　


　　　　　　丹波通信３００　　　教育委員会vs私　　　　　　

　娘の　『転校及び北区藤原台に転居』　も、ひとつの選択肢と考えた私は親しい方に報告しました。　すると ｢神戸に帰って来たら・・・｣ と言って下さってた方が、何と！ 「それは逃げやワ！　アンタらしく無い。 学級崩壊をアンタの力で何とかしなくっちゃ！　アンタは逃げる人じゃあ無い！　何でもむかって行って解決して行く人や無いの！？」　　私 「ヘッ！？　( あ・あ・あなた・・・神戸に帰って来い！ って言うてたやおまへんか・・・) 」

　やはり、即行動の私は 「ヨシ！　教育委員会に今から行く！」　妻 「ホンナラ・・・私も一緒に行くワ！」　私 「エッ！？　オマエも・・・行くの〜？」　妻 「行く！ （キッパリ）」　私 「フ〜ン！？」　と言う訳で教育委員会に妻を伴っておもむく事にしました。

　私 「Ｎ小1年の父兄の中嶋と申します。　今日そちらに行きたいのですが、お話しできる方おられますか？」 　課長がいる・・・との事で私は妻と、すぐ教育委員会をめざしました。

　私 「Ｎ小１年の学級崩壊はご存知ですか？」　 Ｍ課長 「ハイ、詳細は解らない処もありますがおおむねの事は解ります。」　私 ｢先日、校長・教頭と会談した事はご存知ですか。｣　Ｍ課長 「報告は受けています。」　 私は算数の時間に見た光景、Ｎ南小に子供を転校する事も視野の内。　そればかりか2000万も出して藤原台に転居を考え、昨夜物件を4件も見てきた事も吐露しました。　さすがにＭ課長も 『神戸に物件を購入して転居も選択肢のひとつ・・・』 と言う事には驚愕がかくしきれなかった様子です。

　Ｍ課長 「よ〜く解りました。　早急にＮ小の関係者と話す機会を設けます。　私 「スミヤカにお願いします。　よく考えると何故私達一家が2000万も出して引越さなけりゃいけないか・・・。　オカシイですヨネ。　一度、冬休み中にでも全父兄を集めて懇談会の場を設けて下さい。　皆で、子育てに関して本音で語り合いましょう！」　Ｍ課長 「そういうご意見は大変ありがたいです。」　
　
　 　　　　　　　　
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